医学部再受験

卒後医学部再受験を決意 二十代男性 志望校 国立大学医学部

今年の医学部受験とその反省②

センター試験に引き続いて二次試験について振り返ろうと思う。試験内容は数学、化学、物理、英語の4科目に加えて、集団面接である。まず、受けたとき試験以外の要素で結構煩わされた。試験会場の机が結構狭く、答案用紙、問題用紙、そして筆記用具、受験票の置くスペースがギリギリで、特に答案用紙を落としそうになりかけた。特に、化学と物理は連続で150分受けることになるが、答案用紙が計8枚であり、問題を解く際に非常に邪魔になった。ここでの教訓はやはり、あたり前であるが試験そのもの以外にも試験会場の見学に行き、自分が問題を解くときのことをイメージできるレベルまでにもっていくということである。(実際に、自分はぶっつけ本番だったので後悔している)また、前日には、しっかり筆記用具、受験票、時計などが十分に準備されているかをしっかり確認しておく。このような準備を怠らないことで、焦りや不安を減らすことができると考える。

実感として、数学は前年に比べて難化、化学は易化、物理は前年並み、英語は易化したと感じられた。数学の特に第4問目は群数列の発展形であり、いろいろと実験したりしなければならず、戸惑い、難しく感じた。第3問目は確率で、問題文の設定状況がややこしく、いかにして状況を正確に読み、誘導に乗れるかが勝敗を分けたように思う。第1、2問目はそれぞれ微積、ベクトルの問題であった。第1問は比較的簡単な絶対値と微積を絡めた問題で完答必須、第二問も振り返ってみると完答できたはずであるが、極座標が絡んだ問題において正確に図示することができなかったのが悔やまれる。これらのことを振り返って、試験出題者は一見戸惑わさせる問題を出題するものの、結局は基本問題を組み合わせたものにすぎないということである。やはり、今年、自分が足りなかったのは、この基本が十分に理解できていなかったということである。この十分とは、問題文から正確に本質を見抜き、それを正確に計算へと移すこの過程が遅かったということが敗因の一つであると思う。結局、これが時間が圧倒的に足りなく解ききることが出来ないことにつながった。

医学部受験において数学が非常に重要であることをとても痛感している。そして、難関校に行けば行くほど、見慣れない問題が出てきて、本質理解が求められる。普段の学習においては、どんな基本も馬鹿にせず、その背景にある本質をしっかり理解することに努めたい。そして、その本質を早く見抜き、計算に移せる力、その他の論述力も磨いていこうと思う。